緊急避難命令発動、ついに出ました。
あっこれは日本ではありませんよ。
驚かせてすいません。
実は私の住んでいるオーストラリアでは夏にブッシュファイヤーといわれる
大規模な森林火災がよく起きるんです。
今は夏です。
9月くらいから数回ブッシュファイヤーが起こっていました。
かなり遠くの都市で起きても我が家まで煙がくるんです。
どれくらい遠くかというと東京から名古屋くらい離れていても害があるんです。
それが今回はもっと近くで火災が起きたんです。
空は暗くなり、時には赤く、そして街も山も霞んでしまい枯れ木の燃えるような臭い匂いに
コホンコホンと咳が出るくらいひどい状態になっています。
今現在は、シドニーの南東部でブッシュファイヤーが起きています。
気温が高いのと強風で森林から郊外まで燃え広がっています。
そのため各地で火災が起きて600以上の学校が閉鎖されました。
ニューサウスウエールズ州(州都はシドニー)の森林火災が100箇所から300箇所に
増えています。
警察、国防軍、他の州からの応援も来て住宅地にまで延焼して来た炎を薬剤で鎮火させています。
雨も降らず水も足りないため、自宅のプールの水を使って消化を強いられている人もいます。
消防署長は鎮火への道のりは遠い、次回悪天候になる前に全ての火災に対応できないと言っています。
この国がこれまでに直面した中で最も危険な森林火災だとも。
私たちは避難しなければいけない状況に追い込まれています。
街中まで延焼してきているため避難の心構えをしなければ!
緊迫した状態です。
聞くところによると3人亡くなり、大量のコアラが死んだそうです。(可哀想にね)
おそらく犠牲者は増えるでしょう。
オーストラリアは自然が豊かな国ですから森林も多く、空気が乾燥しているためよく燃えるんです。
ましてやコアラの餌になるユーカリの木はユーカリオイルをたっぷり含んでいるため
よく燃えやすいという特徴を持っています。
10年前のビクトリア州の大規模な森林火災は「ブラック・サタデー」と呼ばれ、173人が犠牲になりました。
当時、ワーキングホリデーできていた日本人2人が遭遇して9死に1生を得て地元で話題になりました。
ドラマチックな話に感動しましたよ。
火災に気付いて逃げる途中の苦しみや不安など壮絶なおもいで命からがら逃げることができたんです。
煙が異常に早く回ってきて、逃げようとしても何も見えなくなっている中を2人で声を掛け合いながら
必死で逃げることができて奇跡だったと。
最近オーストラリアの森林火災は長期化し、より激しくなっているそうです。
気候変動が干ばつ、猛暑、洪水、森林火災と過酷な自然災害の増加になっているのはまちがいないです。
日本も最近、台風の大きな被害が出ました。
温暖化現象が世界の至る所に出てきていますね。
地球規模の自然災害の怖さを感じます。
可愛いコアラがあなたをお待ちしています。
オーストラリアの事なんでもお答えします。